山 | mellow diary

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相変わらず訳の分からないこと言ってます

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近畿最高峰「八経ヶ岳」に登ってきた

車で登山口までアクセスして日帰りで下山するルート
近畿最高峰を日帰りで登る事が出来ることからも
難易度としては中級のコースとして紹介されていて
オオヤマレンゲの花の咲く7月中旬には多くの登山者で賑わうほど
人気のある山だ

標高は1914m
辺りは大峰山脈として1800m前後の山々が連なっており
登山口までの道のりも山の奥深くまで入っていく
細くうねった道だった

大峰奥駈道として大峰山脈の縦走路は世界遺産に登録され
古来より修験道の修行としてこの山々は山岳信仰の対象だった
登山上級者は今もこの奥駈道を縦走する
弥山山頂の山小屋は世界遺産登録がきっかけでか立派な建物だった


今回の登山は予想以上に辛いものだった
朝8時半ごろに登山口を出発
登山初心者であった同行者に合わせてゆっくり目のペースで
休憩を挟みつつ登っていたら
弥山に着いたのは午後1時前だった

それから先に昼食をとり
八経ヶ岳までの往復が約一時間
弥山から下山を開始したのが午後2時半で
そこから2時間で登山口まで下りてきた

登りはもうこれ以上登りたくないと思うほど急な登りで
下りはヒザが壊れるんじゃないかと思うほど急だった


身体は悲鳴を上げる登山ではあったけれど
目に飛び込んでくる景色は疲労を忘れさせる美しいものだった

ほとんどの山々は植林によりその表情を失ってしまったが
この登山のルートは美しい雑木林が延々と広がり
苔むした地面は青々とし
時折開けた場所からはどこを見渡してもどこまでも山々が続いた

ただ美しいと言うよりは
巨木が風により倒れた様子や
切り立った岩場
少しルートを外れれば自分の居場所がわからなくなるだろうという山深さ
そういう安易に人の立ち入れない場所であるという厳しさみたいなのが
その景色を胸の奥にまでしみ込ませた要因だと思う

山は静かであり厳しい場所
それが信仰の所以だというのが理解出来た気がする


それにしても下りのヒザへの負担を考えると
トレッキングポールの必要性を感じた
あんな流行りものに手を出すかと思っていたのだけれど…