今年の大きな転機のひとつとして
7年間お世話になった店を離れることになった
このお店はいわゆる普通の古い民家を改装してカフェにしたお店で
その改装の段階からお手伝いさせてもらい
まる7年過ごさせてもらった
開店当時すでに民家を改装したカフェというのは沢山存在したが
今となっては奈良を代表するカフェのひとつになった
夫婦でオーナーをされていたのだが
数年前から少しずつ旦那さんの方が別の仕事に力を注ぎ始め
それがついにかたちとなり大きなチャレンジとして動き出すことになった
旦那さんが離れるにつれ
カフェの厨房は任されることが多くなり
今年に入ってからはほぼ僕が料理を任されるというかたちをとっていた
自分がこの店を回している感じがそれも悪く無かったのだが
実は旦那さんのチャレンジに僕も引き抜かれることが前々から決まっており
カフェには新たな戦力を補強し
その戦力に任せられるだけの引き継ぎをするのが結構たいへんだった
新しいチャレンジというのも
同じような飲食関係の仕事になるのだけれど
個人経営の飲食店というのとは少し違うので
僕自身もまだどんな風になるのか想像がついていない
店を離れる
ということを口にすると
独立して自分の店を出すのか
と思われることが多い
もちろんそれは望むところではあるけれど
ただ自分の夢を叶えるがためにリスクを冒す
というのは性に合わず
むしろ自分が必要とされている場所があるということが
自分に存在意義をもたらしてくれる
僕はその方がいい
必要とされることはとても大切だ
妻にも友人にも
必要とされる人間であろうとすることは
自分の考えや進み方を軌道修正してくれる
自分の店をという思いは
はじめはまだまだ早いと思っていた
そしてそろそろ思っても良いだろうという時期があり
具体的にこういう風にしたいなと考えるようにはなっている
そして2、3年後以降にチャンスが転がり込めばと
そんなことを考えたりもして
どうなるかわからないけれど
きっとどうなったって悪くはない
そんな自信のような能天気さはある
とにかくまずはひとつ
そしてことしはもうひとつ